皆さん、こんにちは!夏の暑さも本格的になってきましたね。
今回は、夏に多い「夏風邪」と、命に関わることもある「熱中症」について、詳しく解説していきます。
「あれ?なんかゾクゾクする…もしかして夏風邪?」と感じたことはありませんか?でも、その症状、本当にただの風邪でしょうか?夏の体調不良には、夏風邪と熱中症、似ているようで全く異なる病態が潜んでいます。
厚生労働省のデータによると、夏場は高温多湿な環境により、体温調節機能がうまく働かず、熱中症を発症する方が多く報告されています1。また、夏風邪は、主にエンテロウイルスなどのウイルスによって引き起こされ、通常の風邪とは異なる症状が見られることもあります2。
夏風邪と熱中症、どう違うの?
症状 |
夏風邪 |
熱中症 |
主な原因 |
ウイルス感染(エンテロウイルスなど) |
高温多湿な環境下での体温調節機能の破綻 |
症状の特徴 |
喉の痛み、鼻水、咳、発熱に加え、下痢や腹痛など消化器系の症状が出やすい |
めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛、吐き気、倦怠感、重症化すると意識障害も |
発症のきっかけ |
人混みでのウイルス感染、疲労、免疫力低下など |
高温下での運動や作業、水分不足、体調不良など |
対策 |
手洗いうがい、十分な睡眠と栄養、消化の良い食事、症状に応じた対症療法 |
こまめな水分補給、塩分補給、涼しい場所での休憩、通気性の良い服装 |
こんな症状が出たら要注意!
夏風邪の場合は、喉の痛みや鼻水といった一般的な風邪症状に加えて、お腹の調子が悪くなることが多いのが特徴です。一方、熱中症は、急な体調不良と、めまいや立ちくらみといった症状が起こりやすいです。
もし、高熱が出てぐったりしている、意識が朦朧としているなどの症状が見られた場合は、迷わず医療機関を受診してください。特に、高齢者や小さなお子様は重症化しやすいので、注意が必要です。
夏の体調不良を防ぐために
夏風邪対策
- こまめな手洗いやアルコール消毒を徹底しましょう。
- バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけ、免疫力を高めましょう。
- 人混みを避け、室内の換気をしっかり行いましょう。
熱中症対策
- のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。スポーツドリンクなどで塩分も忘れずに補給しましょう。
- 日差しの強い時間帯の外出は避け、やむを得ず外出する場合は、帽子や日傘を活用しましょう。
- 通気性の良い涼しい服装を選びましょう。
- 室内でも熱中症になることがあります。エアコンや扇風機を適切に利用し、室温管理を徹底しましょう。
今年の夏も、夏風邪と熱中症の正しい知識を身につけて、元気に乗り切りましょう!
1 出典:厚生労働省 熱中症予防のために - 啓発資料・リーフレットなど